新卒で入社した会社が新社長のワンマン経営の為辞めた体験談

新卒で入社した会社が新社長のワンマン経営の為辞めた体験談

大学在学中、一生懸命に就職活動を頑張り、散々悩んである会社へ新卒入社しました。

 

 

その会社に決めたのは、面接の際に面接官の方が「貴女のような人に是非わが社へきてほしい」と言って下さったからです。
その会社は小さいながらも地元に根付いており、初任給は18万と他と比べると低いながらも、社員の方も朗らかで印象が良かったのです。
職種は一般事務ですがここならやっていけそうだと思い、この会社へと決めました。

 

 

 

入社式も恙なく終え、翌日から出社となったのですが、そこから事態は急変しました。
元々入社式の日に、今の社長が辞任しその娘さんが新社長となる事になっていたのです。

 

 

 

新社長の元で頑張ろうと思っていたのですが、入社した私達を待ち受けていたのは、大々的な改革でした。

 

 

 

 

まず新社長にはこの会社をもっと大きくするという夢があるようで、その為に色んな無茶を言い出したのです。
例えば今までいた社員100人を半分の50人に減らし人件費削減を行う事、事務員も営業をして契約を取ってくる事、社内の掃除は業者に依頼していたが社員がやる事等、他にも色んな細かいルールが決められました。

 

 

 

辞めさせられる半分の社員というのは前社長派の人達らしく、専務や部長までリストラされたのです。
残ったのは新社長に逆らえないような役職のない社員や、右も左も判らない新入社員だけでした。

 

 

 

事務員として入ったはずなのにどうして営業もしなければならないのか、役職がいなくなりこれからどうなるのか、凄く不安でした。

 

 

 

就業時間は9時17時なのに毎日朝6時に出社して社内の清掃をし、事務作業をして営業に出て、本来退勤時間の夕方に社へ戻りまた事務作業をしていました。
営業は飛込みで、どれだけ駆けずり回っても1件も取れず、そのまま戻ると新社長からの叱責が待っているので地獄でした。

 

 

 

やっと入ったお給料はたったの15万、残業代なんて入っていない所か、支給されるはずの交通費も含まれていなかったのです。

 

現実を見た新入社員、残っていた社員達は次々辞めていきました。
新しい人が入ってもこの現状を目の当たりにして、皆すぐに逃げ出してしまうのです。

 

 

 

私を面接してくれた人事の方も「もうこんな所さっさと辞めて、次に移った方がいい」と言って辞めてしまいました。
先輩や同期とは最初の頃はお互い耐えて頑張ろう、と話していたのですが、皆体力も精神的にも限界だったのです。

 

 

 

私もすぐに辞めたかったのですが、実家の両親が就職が決まって喜んでいた顔を思い出し、辞めるに辞められませんでした。
よく入った会社がブラックで先輩や同期とそりが合わずに辞めていく話を聞いていましたが、新社長以外は皆優しい人ばかりで、残った皆を裏切る事はできない、という変な罪悪感があったのです。

 

 

 

 

でも入社して半年で、私の体は壊れ、朝起きると玄関から一歩も動けなくなってしまいました。
会社へ行けばまた営業に行かねばならない、契約が取れないと新社長に叱責されるという暗い想像が頭を占めていました。
それでも無理をして出社すると途端に腹痛に見舞われ、心も限界なのかもしれないと思いました。

 

 

 

そんな時に先輩社員から「この会社はもうすぐ潰れるかもしれない」という話を聞いたのです。
営業の花形が辞めたせいで新規契約もない、元社長の派閥をリストラしたせいで今まで贔屓にしてくれていた取引先の評判も最悪となれば、どんどん業績が落ちるのも目に見えています。
それまでは「新卒切符を失くすなんて惜しい、新卒で辞めたら転職しにくい」と思って無理やり続けていましたが、どうせ倒産間近の会社なら今辞めないと勿体無いと、そこで辞める決心がつきました。

 

 

 

すぐに退職の手続きを取り、新社長に散々文句を言われましたが聞く耳ももたず辞めてやりました。
そして転職活動をして、やっとまともな会社へと入社出来たのです。

 

 

 

 

新卒で入った会社を蹴とばすなんて、と訝しむ面接官もいました。
しかし多くは語らず、ひたすら面接をこなしてやっと雇ってくれる所を見つけたのです。
あの会社は先輩の言う通り私が辞めてすぐに倒産したようですし、早く逃げられてよかったです。

 

まさかこんな目に合うとは思いもしませんでしたが、経営者が変わったせいで働きにくい会社になるという事は、結構あると思います。